教員採用試験の基礎知識

教員採用試験 “再チャレンジ”への道 ―次なる進路の取り方と持つべき心構え―

2016 年度(2015 年夏実施)の教員採用試験は、6〜7月にかけて1次試験が行われ、多くの受験生が夢への“第一関門”に挑みました。中には、惜しくも力及ばなかった人もいることと思いますが、そうした人たちは、どのような形で“再チャレンジ”に向けた準備を整えればよいのでしょうか。多くの受験生の再挑戦と成功を見てきた帝京大学教職センター長の和田孝先生に、解説いただきます。

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帝京大学教職センター長 和田 孝先生

 

試験終了後、再チャレンジに向けてすべきこと

大学4年生が教員採用試験に合格できる割合は、小学校で3~4割、中高では2割程度です。一回で合格できれば喜ばしいことですが、決して容易なことではなく、数年間の“長期戦”になることもある程度は覚悟する必要があります。

合否にかかわらず大切なのは、受験の“やりっ放し”にしないことです。受験生の中には自己採点をしない人がいますが、受験を通じて自らの課題を把握し、改善を図っていく姿勢がないと、再チャレンジに失敗する可能性が高く、たとえ合格できたとしても教師として成長できません。

本学の場合、受験した学生には必ず、筆記試験や論作文試験、面接試験の解答(回答)内容を復元させています。復元の過程を通し、自己の振り返りを行わせるとともに、復元結果はデータとして蓄積し、次年度以降の受験生のために役立てています。自分たちも、先輩の復元データの恩恵を受けたわけですから、自分も後輩のために一役買ってほしいというのが正直な思いです。

■試験終了後に行うべきこと

◯ 筆記試験の自己採点と弱点に関する自己分析を行う
◯ 論作文試験、面接試験の復元をする
◯ 教職センター等へ報告し、指導助言を受ける
◯ 受験で使った教材・資料を整理(ファイリング)・
保存する
◯ 実習校やボランティアでお世話になった先生に
報告する

惜しくも合格できなかった人は、必ずその原因を“自己分析”してください。そして、筆記試験の学習不足に原因があるならば、来年度の受験に向けて、早めに学習計画を立案し、着手していくことが大切です。

一方で、論作文や面接、実技がネックになっている場合は、闇雲に自己流の対策を重ねても、効果が上がりません。まずは、自らの課題を的確に把握するため、第三者の指導を受けてください。大学4年生は、教職センターの講師等に相談するなどして、卒業後も指導してもらえるように関係性を作っておくとよいでしょう。

試験終了後、脱力感から再チャレンジに向けたスイッチを入れられない人は少なくありません。しかし、後述する臨時的任用教員として学校現場に入れば、試験対策に割ける時間は限られてしまいます。なるべく早い段階で気持ちを切り替え、対策に着手するようにしましょう。

そして、実習校やボランティアでお世話になった先生に感謝の言葉を添えて結果を報告してください。臨時的任用教員などの欠員が出た場合に、声をかけていただけることがあります。

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臨時的任用教員や非常勤講師、私学講師などになった後の過ごし方のポイントは、本誌『教員養成セミナー2015年9月号』に掲載されています!

 

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