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学校が目指すことを示した「第1 小学校(中・高)教育の基本と教育課程の役割」

攻略③
学校が目指すことを示した「第1 小学校(中・高)教育の基本と教育課程の役割」

 

「第1  小学校( 中・高)教育の基本と教育課程の役割」の見取り図

ここからはいよいよ「総則」の解説に入っていきます。まず、「第1 学校教育の基本と教育課程の役割」の見取り図を下の通りつくりましたので、参考にしてください。

「第1」では、学校では「生きる力を育んでいこう」と言っています

文部科学省は「第1」のテーマを「何ができるようになるか」だって言うのだけれど、正直それではよく分かりません。
ざっくり言うと、この部分は「学校は何を目指しているのか」ということがテーマになっていると考えた方が分かりやすい。で、何を目指しているかと言えば、子どもに「生きる力を育む」ことだとしています。
でも、生きる力って何? 英語にすると、「a zest for life」。だから、生きる情熱みたいなことかもしれない。試験勉強が進んでいる人ならば、「生きる力」は「知徳体の3つの側面が調和した力で……」って説明できるかもしれないし、その3つの側面は、指導要領にも細かく書いてあります。でも、抽象的でいまいち実像が浮かばない。
新指導要領もそれを察してか、具体的なことを示してきました。それが、「資質・能力の三つの柱」です。学校の教育活動の目標は生きる力を育むことだけど、日々の教育活動では、「知識・技能の習得」、「思考力・判断力・表現力の育成」、「学びに向かう力・人間性の涵養」、この三つの資質・能力を実現できるようにしてくれって、指導要領は言っている。例えば理科で身に付けた「資質・能力」、国語で身に付けた「資質・能力」、これらが調和した先に「生きる力」が生れている、そんなイメージを指導要領は持っているということです。

 

「生きる力を育む」ためには授業改善が必要です

じゃあ、この生きる力や資質・能力の育成のために、先生たちがしなければならないことは何だろう。指導要領は、先生方の授業を含めた教育活動を、日々改善していくようにと諭しています。改善に向けた、チェック項目も用意されてます。それが、「主体的・対話的で深い学び」です。下図は、チェック例を簡略化した図です。子どもが興味・関心を持てる【主体的な学び】が実現できているか。ディスコミュニケーションにならないよう、【対話的な学び】を実現できているか。知識を習得しただけではなく、それを活用し、探究するような【深い学び】を実現できているのか、という3方向から、チェックしましょうと言っています。
先生だけに改善を求めているわけではありません。指導要領は学校の教育課程も改善が必要と言っています。教育基本法の理念や、指導要領に書いていることを基準にして、その学校にあった適切な教育課程を、先生方や地域の人との協働でつくり、実践し、改善して行くことを求めています。このような一連の作業をカリキュラム・マネジメントと呼んでいるのですが、それは「攻略⑦」で説明します。
何だか、抽象的な言葉との闘いになってきましたね。総則の「第1」を限界まで言葉を削っていくと、以下の4点のようにまとめられます。

①子どもの生きる力を育むことが学校教育の目指すところ。
②生きる力は、日々の教育活動の中で「資質・能力」を不断に伸ばしていくことで実現される。
③生きる力を育むために教員は、自らの授業を改善していかなければならない。
④学校も、自分たちが作った教育課程が、生きる力の育成につながっているのかどうか、絶えずチェックし、改善していかなくてはならない。

このつづきは
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