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面白いほど分かる!学習指導要領の変遷ビジュアルガイド

約10年ごとに改訂されてきた学習指導要領。各年版の学習指導要領は、試験でもその特徴がよく問われます。

学習指導要領は時代を映す鏡― コツをつかめばスグ覚えられます!

採用試験でも問われることのある指導要領の変遷。暗記に苦労する受験生も多いようです。しかし、コツをつかめば、すぐ覚えられます。そのコツとは、各時代の指導要領の特徴を、日本の「戦後史」とセットで覚えてしまうことです。
指導要領は、未来を担う子供に、どんな教育をしていくかという方針を定めたものです。そこには、その時代において、「悪い」とされることを改善し、「よい」とされることをさらに追求していくために、子供たちに身に付けさせたいことが明確に示されています。
そのため、時代のニーズが実によく表れているのです。「戦後史」の流れとともに、各年代の指導要領を見ていくことで、「物語」を読んでいるような感覚で、指導要領の変遷を覚えることができるでしょう。
ここでは、指導要領を時代ごとに6つに大別し、紹介していきます(下の「大まかな流れ」の表参照)。各時代の出来事と合わせて、イメージをつかんでください。

 

昭和22(1947)年版

「試案」と表記
戦前の「教授細目」(小学校)、「教授要目」(中学校)に代わるものとして占領下で作られ、教育による国家統制をしないという方針の下、「試案」という形で示され、子供の自発的な活動を重視しました。「修身」・「日本歴史」・「地理」がGHQ指令で廃止され、代わりに「社会科」が新設されました。

特徴
1   アメリカのCourse of Studyを手本とし、経験主義・児童中心主義を強調。
2   教師のための手引書とされ、表紙に「試案」と表記。
3 〔小・中〕「修身(公民)」「日本歴史」「地理」を廃止して「社会科」を新設。
4 〔小・中〕児童・生徒が自発的な活動を行う「自由研究」を新設。
5 〔小〕男女共修の「家庭科」を新設。
6 〔中〕「職業科」を設置。
7 〔中〕教科を必修科目と選択科目に分けて提示。

昭和26(1951)年版

「教育課程」と改称
22年版の不十分な点を補うために改訂。改訂作業は教育課程審議会で行われ、教科以外の「領域」も重視されるようになりました。「教科課程」ではなく「教育課程」という言葉を使用するようになったのは、これが最初です。「自由研究」を廃し、小学校に「教科以外の活動」、中・高に「特別教育活動」を新設。道徳教育は学校教育のあらゆる機会に指導すべきであるとしました。

特徴
1 「教科課程」を「教育課程」と改称。
2 「自由研究」に代わって、小学校は「教科以外の活動」、中・高は「特別教育活動」を新設。
3 〔中〕体育科を「保健体育科」、職業科を「職業・家庭科」と改称。
4 〔高〕社会科で科目「日本史」を新設、「東洋史」と「西洋史」を統合して「世界史」を設置。

昭和30(1955)年版

「試案」を削除
高校のみ改訂。この版から「試案」の文字が消えます。教育における国の権限が強化されました。社会科の改善が行われ、道徳教育的な要素が盛り込まれました。

特徴
1 「試案」の2文字を削除。
2 〔高〕必修教科・科目を増設、コース制的な教育課程の「類型」を導入。
3 〔高〕社会科、数学科の科目を大幅に改訂。

昭和33・35(1958・60)年版

「告示」形式で法的拘束力あり
告示」形式になりました。経験主義から系統主義へシフトし、基礎学力の充実、科学技術教育の向上など、経済成長を支える人材の育成を目指しました。小・中で「道徳の時間」、高等学校で「倫理・社会」が新設されました。

特徴
1 「告示」形式となり、教育課程の国家的基準としての法的拘束力を持つことを明確化。
2   系統主義の傾向が強まり、科学技術教育を向上。
3   従来の「基礎時数」を上回る「最低授業時数」を提示。
4   道徳教育の充実強化のために、小・中学校に「道徳の時間」を特設、高等学校の社会科に「倫理・社会」を必修科目として新設。
5   領域に「学校行事等」が新設され、小・中学校の教育課程は「各教科」「道徳」「特別教育活動」「学校行事等」の4領域、高等学校は「各教科・科目」「特別教育活動」「学校行事等」の3領域で構成。
6 〔小〕基礎学力の充実のため、国語、算数の授業時数を増加。
7 〔中〕科学技術教育の向上のため、職業・家庭科を「技術・家庭科」と改称。

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