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おすすめDVD紹介〜『インビクタス/負けざる者たち』

『インビクタス/負けざる者たち』
2009年/アメリカ/134分
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン 他
価格:ブルーレイ 2,381円+税 DVD 1,429円+税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
Invictus © 2009 Warner Bros. EntertainmentInc. and Spyglass Entertainment Funding,LLC.

メゲルときがチャンス!

吉田 和夫(玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授/教育デザイン研究所代表理事/元東京都公立中学校校長)

この映画は、南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)に反対し、反体制活動家として27年の長きにわたり投獄され、1990年の釈放後、同国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラを描いた作品です。
何があっても自分の思いを捨てず、困難に耐え、そしてそこから学び、大きく復活した後も過去にとらわれず、常に未来を見つめ、公平さや平和など高い理想を掲げて、たゆまぬ歩みを続ける。まさに、男の中の男、人の中の人として、ネルソン・マンデラが描かれています。どこまで真実かはさておき、自分の行った不正には知らん顔で自らを省みない「鉄面皮」な政治家との対極が描かれているわけです。
マンデラ大統領は、これまでの苦しみや悲しみを超え、白人と黒人の融和を図り一体となった新しい南アフリカ共和国を創ろうとします。そして、その象徴として南アフリカ代表のラグビーチーム「スプリングボクス」を活かそうとし、周囲を説得してチーム主将のフランソワ・ピナールとの関係を築き上げていきます。
マンデラ大統領の意向に従い、スプリングボクスのメンバーたちは、貧困地区で黒人の子供たちにラグビーを教えます。最初は不満に感じていた彼らも、徐々に国民の間での人気が高まり、自分たちの存在が国内のみならず、新生南アフリカ共和国の象徴として世界で注目されていることを知るのです。そして、彼らは、国民が見守る中、強豪ニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦に臨むことになります。
人は人との関係の中で時に勇気づけられ鼓舞されます。そして、人との関係は必ずしも直接的ではない場合もあるのです。映画の中でマンデラが繰り返し述べる「我が運命を決めるのは我なり、我が魂を制するのは我なり」という詩は、英国詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩「インビクタス」の一節です。彼は、幼少期の骨結核で片足を切断しています。不運に落ち込みそうになる我が身の魂の救済を求めたものですが、「どんな運命にも負けない不屈の精神」、この詩の魂が映画から学べます。


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