最新号特集ダイジェスト | 論作文(論文)

合格する論作文 5つの鉄則&NG

教員採用試験の論作文は、どんな点が評価の対象となっているのでしょうか。まずは、論作文を書く際に押さえたい鉄則と、やってはいけないNGポイントを押さえましょう。

 

鉄則!1
序論・本論・結論の3段構成で書く

よほどオリジナリティーにこだわりがあり、文章に自信がある人以外は、踏襲することをお勧めします。
「序論」「本論」「結論」で書くおおまかな内容は、以下の表のようなものが一般的です。本論で述べる「具体策」は、論・例・策で展開すると、読みやすく、説得力が増し、高評価を得られるので、押さえるとよいでしょう。

鉄則!2
出題テーマを的確に捉え、問題に「正対」する

「好きな食べ物は何?」と聞いたのに、「わたし今ダイエット中だから、甘いものは食べないようにしてるの」などと返されたら、「そんなこと聞いてないし」と突っ込みたくなります。論作文試験もこれと同じで、焦点のズレた回答は印象が悪く、減点されてしまいます。
例えば、「いじめを生まない学級づくり」について問われたのに、「いじめ発生時の対応策」を論じてしまうと、課題に正対していないと判断されてしまいます。問題文をよく読み、出題者の意図を正確に把握するようにしましょう。特に、自分の得意テーマがある人は、書き進めるうちについつい出題者の意図を忘れ、自分の見解を一方的に述べがちなので、注意しましょう。

 

鉄則!3
「思い」だけでなく「具体策」を書く

論作文試験の最大のポイントの一つは、「具体策」を書くことです。例えば、「目指す教師像」を問われた際に、「授業力がある教師」「子供理解ができる教師」などといった抽象的な教師像を述べても説得力がありません。
「授業力のある教師」なら、教材研究や発問の工夫、「アクティブ・ラーニング」の取り組み、研究授業への積極参加など、自身ができる具体策を詳しく述べるべきです。採用側は、その人が教師になったら何ができるのかを知りたいのです。

 

鉄則!4
一般人でも評論家でもなく、「教師」の立場で書く

受験生の中には、自分がまだ教師になっていないことから「○○を大切に取り組みたい」「○○するつもりだ」と遠慮がちに記述する人がいます。しかし、試験官は、受験生が教師としての「当事者意識」を持っているかを見たいと考えています。すでに教壇に立っている前提で「○○に取り組む」「○○する」と力強く言い切りましょう。
他方で、受験生の中には、評論家風の文章を書く人も見られます。「○○が好ましい」「○○は望ましくない」などと、第三者的な立場で記述している文章は、子供たちに向き合う実践者としての決意をまったく感じさせないので、避けるようにしましょう。

 

鉄則!5
「書く面接」と意識し、使命感や情熱を込める

教員採用試験の論作文では、論旨が整理されて記述されているか、論理的思考力が問われています。一方で、内容が素晴らしく文章が整っていれば、必ず高い評価を得られるというわけでもありません。
論作文は、「書く面接である」とも言われます。面接試験では、受験生が持っている知識や技能よりも、人間性を見られていますが、論作文試験もそうした観点での評価が行われます。論理性に加え、教師としての使命感や情熱、子供への愛情が表現されていなければ、高い評価を得られない可能性があるのです。過度な表現は蛇足になりかねませんので、適度に記述を盛り込みましょう。

NG!1
字が雑で汚い・原稿用紙をぐちゃぐちゃにする

前述した通り、論作文は「書く面接」とも言われています。面接では、服装の清潔感や態度など、「見た目の印象」も大事な要素です。論作文も同じです。字が雑で汚かったり、原稿用紙を乱暴に扱ってぐちゃぐちゃにしてしまったりすると、印象が悪くなってしまいます。採点者は1人で何十人もの論作文を採点しています。見た目で「見づらい」ものは、読むときにストレスになってしまうと心得てください。できるだけ丁寧に、濃い目の鉛筆で大きく読みやすい字を書くようにしましょう。
受験生の中には、字が下手だからどうしようもないという人もいるでしょう。例え字が下手でも構いません。丁寧に書いてあれば、読み手も「気遣いをしようとしている」と分かり、印象は悪くなりません。

 

NG!2
原稿用紙の表記のルールを守れていない

原稿用紙の使い方は小学校で習っているはずですが、ルールを守れていない受験生も少なくありません。
段落の最初は1マス空ける、句読点は行頭のマスに入れないなどのルールは厳守する必要があります。
また、論作文試験では、字数指定がある場合がほとんどです。この字数に満たずに原稿用紙に空白があったり、逆にオーバーして余白を使ったりすると、減点の対象となります。所定の字数は必ず厳守するようにしましょう。なお、この場合の字数は、純粋な文字数ではなく、改行後の余白も含んだ字数を指しています。

NG!3
カタカナ語や難解な用語、美辞麗句が目立つ

難しい言葉や専門用語などは、知っているとどうしても使ってみたくなるもの。気持ちは分かりますが、多用すると、文章が分かりづらくなります。また、教員を志望する者としての「フレッシュさ」が失われ、どこかスレた印象を与えてしまいます。
カタカナ語はできるだけ日本語に、難しい言葉は可能な限り一般的なものに置き換えるようにしましょう。また、大げさな美辞麗句や大言壮語なども好まれないので避けましょう。

NG!4
一文が長い

試験官は、論作文を通じ、受験生が論理的思考ができているかを見たいと思っています。一文が長く、読みづらい文章は、思考をまとめる力がないように感じられるので、避ける必要があります。特に、文章が上手な人ほど、長くなりがちになる傾向があるので、注意しましょう。
「一文一意」を心がけ、一文は40 文字以内を目指すようにしましょう。原稿用紙が配布されたら、一行あたりの字数を確認し、文の長さを把握するとよいでしょう

NG!5
記述が資料に基づいていない

論作文では、自分の考え方や意見を述べる必要がありますが、ただ持論を並べても何ら説得力がありません。できるだけ、学習指導要領や中央教育審議会の答申、文部科学省の各種データなどの資料を引用し、持論の正しさを裏付けるようにします。
例えば、いじめについて問われた際に、「近年はいじめ認知件数が増加している」と述べるだけでは不十分で、「最新の文部科学省の問題行動調査によると」と、具体的な資料を示しながら記述するといった具合です。

 

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