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山浦秀男のキレキレ理詰め! ジタバタしないための面接講座【最終回】

教員採用試験の鬼門・面接。
このコーナーでは、教育界の大御所で元面接官の山浦秀男先生が、面接本番でどんな質問が出てもジタバタせずに骨太の回答を出せるよう、受験生の教育者としての本質を鍛えます。

山浦秀男
東京理科大学理学部化学科卒業後、埼玉県にて公立小・中学校教諭、埼玉県教育局主任管理主事、主任指導主事、公立中学校長、特別支援学校長、埼玉県立総合教育センター副所長、埼玉県教育局文教政策室副室長、川越市教育長、文部科学省中学校理科指導資料作成委員、JICA技術協力短期専門家(中等理数科教員研修強化プロジェクト)などを歴任し、長年にわたり生徒指導をとり入れた教科指導策定に携わる。現在、大学の非常勤講師として、教師を目指す学生の指導に携わっている。

山浦先生のキレキレ!理詰め解説

一部教員の不祥事が教員全体の信頼を揺るがすことを踏まえる

教員の職務は、人間の心身の発達に関わっており、子どもたちの人格形成に大きな影響を与える。「教育は人なり」と言われ、学校教育の成否は教員の資質・能力に負うところが極めて大きい。このような重要な職責を遂行するため、大多数の教員は、使命感や誇り、教育的愛情等を持って教育活動に当たり、研究と修養に努めてきた。また、そのような教員の真摯な姿勢は子どもや保護者はもとより、広く社会から尊敬され、高い評価を得てきた。
しかし現在、一部には、子どもに関する理解が不足していたり、教職に対する情熱や使命感が低下している者が少なからずいることが指摘されている。また、一部の教員による不祥事も依然として後を絶たない状況にある。こうした問題は、たとえ一部の教員の問題であっても、保護者や国民の厳しい批判の対象となり、教員全体に対する社会の信頼を揺るがす要因になっている。教職を志す受験生は、こうした実情をまず押さえておいてほしい。

 

不祥事防止のために「自分がやること」を示す

教員は、教育公務員として法律等を遵守することはもちろん、まず人間として倫理・道徳観が強く求められる。国民の負託を受ける教員の生活態度は、社会に大きな影響を与えることを自覚しなくてはならない。「体罰」、「交通事故(飲酒運転を含む)」、「わいせつ・セクハラ行為」、「個人情報の紛失」、「公金等の不正処理」、「兼業」などの犯罪は当然ながら、軽率な言動も絶対にいけない。
こうした不祥事を防止するために教員が意識したいのは、以下の3点だ。

①「自分も不祥事を起こしかねない」と常に自戒する
大多数の教員が、教育愛に溢れ、使命感と倫理意識を持って、日々子どもたちのために努力していることに疑いはない。しかし、だからこそ、一部の教員の不祥事を自分の問題として捉えにくい側面もある。不祥事への心構えは、むしろ「自分にもありえる」という認識を持つことから始まる。不祥事を起こした教員の置かれた状況や意識の中に、自分の置かれた状況や意識との類似性がないかを常に確認し、自らを律することがとても重要だ。

 

②同僚と本音で語り支え合う
 不祥事案件の中には、不祥事を起こした教員の言動について、周囲が違和感を覚えていながら注意する・管理職に報告するなどの行動が十分でなかったというものがある。組織として、教職員の不適切な言動に速やかに対応できる体制が十分に整っていなかったという問題だ。管理職、ベテラン、中堅、若手などの各年代の教職員が集う場では、各世代や立場の考え方を越えて本音で語り合って、支え合う力を高めていくことを心掛けてほしい。

 

③「エンパワーメント」の発想を取り入れる
ストレスと不祥事の因果関係は証明されていないが、ストレスが少ないほど全力で教育に当たれるのは当然のこと。ストレスをコントロールし、教員が意欲や成就感を持って仕事に向き合えるよう「エンパワーメント(組織の構成員が内発的な力を付けること)」の発想を取り入れることが必要である。これは、ストレスを前向きな力で克服して不祥事を防止するという考え方であるが、子どもや保護者との対応も含め、すべての教育活動において有益となる。

 

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