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3「機能的側面」を知る

ここでは、学級経営の「機能的側面」である①学習指導、②生徒指導、③健康・安全指導をさらに細かく見ていきます。

①学習指導

学習指導とは、子どもたちの学習活動に対し、必要な指導・助言を行うこと。分からないことを分かるようにすることが基本です。大切なのは、教科書中心でなく、子どもたち中心、一人一人の子供の理解にあわせた授業をしていくこと。「オールを漕ぐのは子どもたち」であり、そうした学びの過程はときには前進ばかりでなく後退もします。しかし、教師はそれを見守り、「岩にぶつかりそうになったとき」のみ止めるようにします。このような授業形態が、アクティブ・ラーニングです。

■学習指導の留意点
・知識・技能などを教える授業から、思考力・判断力・表現力を育てる授業へ。
・子供の問題点や不十分さを補う授業から、子どものよさや可能性を生かし伸ばす授業へ。
・教師先導の画一的な授業から、教師の持ち味や子どもの主体性を生かした柔軟な授業へ。
・思弁(抽象的な思考)中心の授業から、創作活動や体験的な活動を生かした授業へ。

②生徒指導

生徒指導は、授業中もそれ以外の時間でも、行うべきものです。子どもたちの「自己指導能力」と「自己肯定感」を高めるのが最大の目的です。「生徒指導」と聞くと、問題行動を正す「消極的指導」と捉える人もいますが、それは生徒指導のごく一部です。子ども理解を通じて、子どものよさを発見し、さらに伸ばしていくのが本来の意味での生徒指導です。 生徒指導には、主に以下の4つの種類があります。

■生徒指導の種類
《成長を促す指導》
 子どもの個性を伸ばし、学習・生活への意欲を高めるための日常的な指導。
《予防的な指導》
 学期の節目や行事前に行うルールやマナーの確認指導。
《対策的な指導》
 突発的な事故・事案など問題行動への指導。
《課題解決的な指導》
 教育相談、不登校児童生徒への支援的な指導。

また、生徒指導には、一人一人の子どもに行う「個別的指導」と、集団に対して行う「集団的指導」の2つの方法があります。
以下の集団的指導で挙げた例は、どれも当たり前のことです。しかし、当たり前のことを、先生自身ができていなければ、子どもたちに指導などできるわけもありません。まずは教師が率先して取組んで行く必要があります。

■生徒指導の方法
●個別的指導→子ども一人一人の人格形成を支援する(教育相談を含む)。
●集団的指導→集団の一員としての自覚や社会性を育成する。例:あいさつをする、ルールを守る、他人に迷惑をかけない、感謝の気持ちを持つ、時間を厳守する、授業中は私語を慎む。など

③健康・安全指導

学級指導と言うと、①学級指導や②生徒指導を重視する人が多いのですが、この健康・安全指導がおろそかになると、児童生徒はもちろん、保護者も安心して子どもを学校に通わせることはできません。教師にとって非常に重要であることを押さえておきましょう。
まず、健康指導とは、健康の保持増進に必要な知識や技能の習得や、健康な生活に対する実践的態度を育てることです。
また、安全指導とは、日常生活全般の安全を確保するために必要な知識や技術、実践的態度を育てることです。教師ならば、通学路を含めて、子どもたちが危険に巻き込まれそうな場所は全て把握しておきたいところです。
健康・安全指導は、指導と管理を、密接に連携させて進めていく必要があります。

■指導の内容
・正しい食生活や自転車の乗り方、学習用具・器具の正しい取り扱いなど。
・疾痛の予防や日常生活で起こり得る事故を予測し、危険から回避する方法の指導。

■管理の方法
・子どもの心身の状態や健康、安全な生活の実践状況、教室環境の衛生状態を把握し、改善する。
・教室や廊下、特別教室などの定期点検、通学路などの定期巡回による点検、教具や薬品の点検・保管状況の整理。

■留意点
・子どもの心身・生命の安全、心の安全を第一に考える。
・身体の健康状態だけでなく、一人一人の心の健康状態も把握することが重要。
・問題や事故などが発生した場合は、ただちに管理職、養護教諭、保護者に報告するとともに、学校の危機管理マニュアルに沿って、適切な対応をとる。

このつづきは

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