最新号の内容 | 躍動する若手教師

File24 岡田朝香(おかだ あさか)先生 川崎市立久本小学校

キリッとした岡田先生の表情が、
授業終了の挨拶と同時にフッと和らぎます。
先生にまとわりつく子供たちも、
授業中とはどこか違う表情。

Q1  現在、教職2年目。初任の年との違いは?

学校の1年間の流れが分かり、見通しがつけられるようになったことで、ずいぶん楽になりました。初任の年は、その日その日のことに対応していくので精一杯の状態でしたが、2年目の今は、学校行事や年間指導計画に沿って、一つの単元をいつころまでに終わらせるべきかや、時間のかかりそうな単元にどう対応していくかなどを考えて進めることができるようになってきました。
また2年目は、初任の年に担任した3年生を持ち上がりで引き続き担任することができたのも、 大きな違いだと思います。初任者として初めて久本小学校に赴任してきたとき子供たちから積極的に話し掛けてもらい、 助けられることがたくさんありました。しかし、話し掛けてもらってばかりではなく、 自分から何かアクションを起こしていかないといけないと考え、3年生全員の顔と名前を覚えることを決意。廊下ですれ違う子には、自分の学級の子供でなくても、名前を呼んで挨拶することなどを心掛け、1年が終わるころには、全146人の顔と名前を覚えることができていました。4年生への進級時にはもちろん学級替えはあったのですが、 学級の子供全員の顔と名前が分かる状態でスタートを切れたことは、 大きな助けになりました。

 

Q2  子供と接する上で心掛けていることは?

授業の上では、 子供の目線に立って、 分かりやすいものになることを心掛けています。例えば、社会などで資料を使う場合、情報畳が多いと子供たちは混乱してしまいます。そこで、 資料集などはそのまま使うのではなく、授業の“めあて”に沿った必要な部分だけを抜き出し、 事前に資料を作り直して配布するようにしています。
授業の工夫は色々と試みていますが、私が想定した流れと子供たちの学習活動が一致しないこともありますし、 授業をテンポ良く進めるための時間配分も難しく、まだまだ課題ばかりです。
一方、給食の時間には毎日違う班に入って食事をするなど、 授業以外の場面で子供たちと会話する時間も大切にしています。そうした際には、授業のときとは言葉遣いや表情を変え、メリハリを付けることも意識しています。これは初任者のときに巡回指導に来た研修センターの方にいただいたアドバイスによるものです。子供たちは教師の表情や態度にとても敏感に反応します。私が授業では表情等を変えるようにしたことで、子供たちも切り換えができるようになったのか、休み時間の延長のように授業に向かうことがなくなったように感じています。

Q3  今まで一番の失敗は?

失敗は本当に色々あるのですが、心に残っているのは初任の年のことです。子供を“叱る”指導が苦手だったのですが、 ある時指導の最中に子供が泣き出してしまったのです。今から思えば、子供の話を十分に聴かないまま、 指導を行っていたのだと思います。
「このままではいけない」と反省。周りの先生方のアドバイスを参考に、指導を行う際には、まず子供を落ち着かせてから、その話をメモを取りながら聴く。それから指導を行うようにしました。子供の中には、出来事や思いを言葉できちんと説明できる子もいれば、途中で話が逸れてしまったり、 食い違ってしまう子もいます。私自身話しているうちに指導のポイントがずれてしまうこともあります。最初にメモを取りつつ話を聴き取り、そのメモを、 場合によっては子供自身にも確認させながら話すようにしたことで、 適切な指導ができるようになったと思います。メモは、指導をした子の保護者に対して、 「今日、 こんな指導をしました」などとお知らせする場合にも役に立っています。

 

Q4  学生時代にやっておいて良かったと思うことは?

学校ボランティアや宿泊体験の指導ボランティアは良い経験になったと思います。学校ボランティアでは、 支援員のような形で授業に入っていたのですが、 同じ言葉でも子供によって伝わり方が違うことや、分かりやすい伝え方とはどんなものかなどを知る機会になりました。また、 宿泊体験の指導ボランティアでは、 2泊3日の行程の中で、先の予定を考えて子供たちの行動を促していく、学級担任の仕事に近い経験ができました。
こうした経験が、 直接的に教師としての仕事に生かされているというわけではありません。しかし、 子供たちについて考える時間を学生のうちから持っておくこと、大学の授業だけでは分からない、 目の前の子供たちからしか教えてもらえないことがあるということを知るのは、 大切なことだと思います。

 

Q5  これからどんな教師になっていきたいですか?

私は、 小学生のとき担任の先生に憧れて教師を目指し始め、 今に至ります。教師になった今、 毎日が楽しく、教師は本当に幸せな職業だと感じています。これからは、 「この先生にだったら何でも話せる」と子供たちに思ってもらえるような子供たちにとって安心できる存在になっていきたいと思っています。

 

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