論作文(論文) | 最新号の内容

新藤久典の熱血!論作文「猛トレ」〜「非連続型テキスト」の出題を攻略せよ!②

では、問題例に基づき、実際に受験生が書いた論作文を見ながら「猛烈トレーニング」を開始しよう。

猛トレ① どこがよくないのか見抜け!

次に、受験生が実際に書いた論作文を「記述例3」として掲載した。まずはこれをじっくりと読んで、問題点を考えてみてほしい。

猛トレ② ここを改善せよ!

記述例3の問題点として指摘できるのは、次の点である。
【問題点1】序論において、小学校の教員を志望しながら、小学校の問題点ではなく中学校・高等学校のみの問題として捉えている点。
【問題点2】序論において、「今の自分が好きだ」とは「全く思わない」児童が、学習面・生活面で学級に「悪影響を及ぼす」存在と指摘している点。
【問題点3】本論①において、学校の実際をよく理解していれば、このような短絡的な解決策が通用しないことは自明のことであるのに、習熟度に応じた課題を提示すれば小集団学習が円滑に進むと安易に考えている点。
【問題点4】本論②において、児童の発達段階を考慮せず、活動をさせれば学習が成立すると短絡的に考えている点。

 このように大きく4つの問題点がある。改善すべき方向性としては、以下の3点が挙げられる。

【改善の方向1】まず、受験する校種に基づいて課題を捉えることが肝要だ。小学校教員を受験するのであれば、小学校において学年が進むにつれて肯定的な考えが減少していること、中でも「とても思う」が4年生から6年生にかけて12.9ポイントも減少していることを押さえる必要があろう。
また、6年生の段階で否定的な考えの児童が半数近くを占める点も見逃せない。中学校への進学に際してどのような影響があるのか、小学校教員の視点で真剣に考えることも重要なのだ。
【改善の方向2】「AならばB」と短絡的に考えれば、解決策は簡単に見つかるかもしれない。しかし、子供は一人一人生育歴、学習歴が違い、家庭環境や社会経験も異なっている。
自己肯定感に関しては、家庭の教育的・経済的条件の影響を受けることが、研究によって明らかにされている。その一方で、それとは関係なく、自然の中での遊びや外遊びなど、体験活動の機会が多かった子供は、自己肯定感が高い傾向が見られるとの研究結果も出ている。
このように、自己肯定感の育成は、短絡的に考えることができない問題なのだ。それを一面的に捉えることは、危険を伴うことを肝に銘じておく必要があろう。
【改善の方向3】問題点3・4については、対象学年を示し、児童の発達段階と学習指導要領に示された各教科等の指導内容を踏まえた授業実践を論述していく必要がある。
具体的にどうすればよいのか。次に示す記述例4に学んでほしい。

 

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