最新号特集ダイジェスト | 『教セミ』流学習法 | 教職・一般・専門教養

自分に必要な対策法をチェック!教育原理

C判定のあなた
→基礎力に問題あり。教育原理の基本の用語・人物名が頭に入っていない可能性があります。

正答数が6問以下だったあなた。1〜6で解けなかった問題はありませんか? ある場合は要注意。これらの問題はどれも教育原理の基本的な用語と人物名を覚えておけば解ける問題ばかりです。間違えた人は、学習を始めたばかりか、基礎ができていない可能性があります。

永井先生の問題解析─初級問題編 ※問題はこちら
(東京都):学習指導要領の中でも、もっとも基本の知識を問う問題。これができなかった人は教育原理の勉強を始めている形跡が見られないといっても過言ではありません。
(高知県):人名と業績もしくは著書をつなげるというのは、教員採用試験における典型的な出題パターン。この問題で問われている人名は定番中の定番なので、正答できて当然といってもよいレベルでしょう。
(神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市):「生徒指導提要」も毎年どこかの自治体が出題する定番のテーマ。特徴ある用語が空欄になっているので、間違った人は「生徒指導提要」に目を通していないといえるでしょう。
(鳥取県):平成27年3月の学習指導要領一部改訂によってできた「特別の教科 道徳」からの出題。改訂された箇所は問われやすいので、「道徳」については受験生ならぜひ押さえておいてほしいところです。
(静岡県・静岡市・浜松市):問われている用語はいずれも頻出。「個別の教育支援計画」と「個別の指導計画」は似た用語であるため、どう違うのかしっかり押さえておきたいところです。
(大分県):学校評議委員会と学校運営協議会の違いもしっかりと頭に入れておきましょう。コミュニティ・スクールは、中央教育審議会の答申「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」(2015年12月)によって注目されています。

C判定の人の学習法①
過去問の「解説」を見ながら解く

 教育原理の最大の特徴は、学習すべき範囲が非常に広いということ。C判定の人の中には、カバーすべき範囲が広範囲に及んでいて、どこから対策を立てればいいか分からないと悩む受験生も少なくないでしょう。そんな人におすすめなのが、過去問の問題集を順番に解いていくこと。この際、自分の知識のみで解くのではなく、解答欄の解説を読みながら、問題を解いていくとよいでしょう。これは、ほぼ正答を書き写すという行為です。なぜこんなことをするのか疑問に思った人もいるかもしれません。
しかし、教育原理の知識がない人が、出題パターンを知り、知識を蓄積するには、過去問の問題集の解説に目を通すのが一番なのです。まずは解説が充実した過去問の問題集(例:時事通信出版局『教職教養の過去問』)を入手して、解説を見ることから始めましょう。

C判定の人の学習法②
参考書で「芋づる式」で知識を得る

 基本的な用語が頭に入っていない人は、参考書に目を通すのも効果的です。その際、1ページずつ深く完璧に理解するよりも、たくさんのキーワードを目にして、芋づる式に知識を覚えていくとよいでしょう(例えば、人物なら人物名と業績・著書を一緒に覚える)。同じページをじっくり見るのではなく、参考書をどんどん読み進め、たくさんの知識を頭に入れるようにしましょう。

 

 

B判定のあなた
→基本的な用語や人名は覚えています。深く、正確に知識を整理していく段階にあるでしょう。

正答数が7問以上10問以下だったあなたは、初級の問題はある程度解き、中級以上の問題にも正答しているはず。基礎力はあるので、以下のような視点で問題を再確認してみましょう。

永井先生の問題解析─中級問題編 ※問題は教員養成セミナー10月号 p.11〜参照
(福井県):学習指導要領の変遷は一見ややこしいのですが、キーワードと年代を結びつけて理解しておけば、正答できる可能性が高まります。例えば、「家庭科=昭和22年(新設)・平成元年(高校で必修化)」「生活科=平成元年(新設)」といった具合です。
(福井県):新学習指導要領についての出題です。こうした最新トピックは過去問や参考書では学習できません。文部科学省の答申、不慣れな人は答申の「概要」から目を通し、分からない用語を調べるようにしましょう。
(大分県):用語の丸暗記では対応できない問題です。特に選択肢③④で問われている内容はあまりなじみがないものなので、正答できた人は深い知識をもっていると自信をもってもよいでしょう。
10(大阪府・豊能地区・大阪市・堺市):「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]は、人権教育に関する頻出の資料です。人権教育については、何を目的とし、どんな方策を必要としているのかイメージとして理解しておくようにしましょう。

B判定の人の学習法
いろんな自治体の過去問を繰り返そう

 B判定の人は、基本的な用語を理解しています。次の段階として、似た用語でひっかける、あまり見たことのない出題方法で慌てさせるといった、出題者側の「意図」を見抜けるようになれば、さらに得点を上積みできるようになるでしょう。
そのためには、用語の再整理、年表の把握、人物と業績・著書の暗記を繰り返して知識の定着を図ることが重要です。

 

 

A判定のあなた
→幅広く、深く教育原理を習得できています。現場でも応用できる知識を備えているでしょう。

正答数が11問以上だったあなたは、教育原理の勉強を相当重ねてきたはずです。こうした知識は受験で役立つだけでなく、現場に立ったときでも応用できます。自信を持って学習を続けてください。

永井先生の問題解析─上級問題編 ※問題は教員養成セミナー10月号 p.13〜参照
11(東京都):用語や正誤を問う以上に難易度が高い、事例を問う問題です。ただ、この問題の場合は、選択肢(1)には「重点的」、(3)には「教師自身の価値観」、(4)には「他教科の指導においてのみ」、(5)には「全ての指導」といった強調や限定する言葉遣いが入っています。この問題を間違えた人は、こうした言葉遣いが入った選択肢は不正解であることが多いことを理解しておきましょう。
12(大分県):出典の「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」は頻出の資料です。しかし、同報告の「別表」からの出題で、事例を知らなくては解答できない難しい問題です。解けた人は特別支援教育や障害をもつ児童生徒への指導に、深い知識を備えているといえます。

A判定の人の学習法
面接や模擬授業を意識する

 現段階で、ここまでの知識を備えている人は、筆記試験対策は順調に進んでいるといってよいでしょう。次の段階として、面接や模擬授業で、学習した知識を活用することを目指しましょう。例えば、模擬授業における「ADHDの児童にどのような指導をしますか」という設問を想定したときに12で問われたような知識を利用してどのような授業ができるかといったことを考えていきましょう。

(※監修:永井大樹)

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