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元試験官に聞く 面接試験はココを見る!

面接試験では、どこをどう評価されるのでしょうか。元東京都の試験官で、現在は大学で教職指導に当たる新藤久典先生に、面接試験の採点ポイント、必要な準備や心構えなどについて解説いただきました。

新藤 久典 先生
東京都公立中学校国語科教員、東京都教育庁指導主事、中学校長、国立音楽大学教授などを経て、現在は実践女子大学、東京女子体育大学等で教職指導に当たる。校長在任中には全日本中学校長会の会長、中央教育審議会委員などを歴任し、教員採用試験の試験官も務める。

 

採点ポイント❶
外観の印象

面接試験において、試験官が最初にチェックするのは、入室してきた際の受験生の“外観”です。その人の身だしなみや表情、声、立ち居振る舞いなどを見て、人間的な“輝き”があるかどうかを、わずか数秒の間でチェックします。この時、おどおどしていたり、印象が暗かったりすると、その後の質疑応答でいくら優れたことを答えても、高い評価は得られません。
試験官はなぜ、“外観”を重視するのでしょうか。それは、教師という職業が教壇に立ち、目の前にいる子供たちに、多大な影響を与える存在だからです。
人は、精神的に「快」な状況になると、何事も意欲的に取り組み、頭脳もよく働きます。一方で「不快」な状況になると、意欲が低下し、頭脳も働きません。学校教育の場で言えば、教師は子供たちを「快」な状況にすることが求められます。たとえ、家庭でつらいことがあっても、学校に来て先生と会えば「快」な状況になれる、子供たちにとってそんな存在になれる人物かどうかを、試験官は見ているのです。
ここで言う「外観」とは、受験生の心持ち次第で、変えられるものです。特に心掛けてほしいのは、「自然な笑顔」と「透明感のある挨拶」です。入室してくる時は、顔をしっかりと上げ、試験官の顔を見て、笑顔で元気よく挨拶するようにしてください。
その際、意識してみてほしいのは、目の前にいる試験官を、子供たちだと思うことです。教師を目指す人なら自然と笑顔になり、声のトーンも明るくなるに違いありません。もちろん、言葉遣いは大人向けにする必要がありますが、目の前に子供がいるとイメージして、試験に臨んでみてください。
なお、注意したいのは顔色です。肌つやが悪いと不健康な印象を与え、人に「快」を与えることができません。試験前は規則正しい生活を心掛け、睡眠不足にならないよう注意してください。

試験官はココを見る!
□外観は健康的か
□身だしなみが整っているか
□清潔感が感じられるか
□礼儀正しいか
□品位があり、好感を与えるか
□明朗でおおらかさがあるか
□落ち着きがあるか
□謙虚さが伺えるか

採点ポイント❷
外観の印象

第一関門の“外観”をクリアしたら、次に見られるのは「理解力・判断力・表現力」です。なかなかイメージしづらいと思うので、かみ砕いて説明していきます。
ここで言う「理解力」「判断力」とは、質問者の意図をきちんと把握して答えているかどうかです。例えば、「あなたはなぜ、本県の教師になろうと思ったのですか?」と質問されたとします。
「〇〇県は、研修制度が充実しているからです。」
「〇〇県は、豊かな自然があるからです。」
こう答える受験生も多いでしょうが、試験官の意図を理解した回答とは言えません。
志望動機は、どの自治体の面接試験でも必ず聞かれる定番の質問です。受験生も十分に想定済みのこの質問を、なぜ例年、性懲りもなく聞いてくるのでしょうか。それは、受験生がどんな人物で、どんな教育観を持っているかを知りたいからです。
そうした意図を理解していれば、「研修制度」や「豊かな自然」だけでは不十分だと気付くはずです。「豊かな自然」ならば、それが自分の目指す教育になぜ必要なのか、それをどう活用するのかも回答に盛り込むことが求められます。
また、「表現力」とは、端的に言えば、分かりやすい言葉で、論旨明快に話せているかです。まとまりのない話をダラダラとすれば、教師としての授業力を疑われてしまいます。
お勧めしたいのは、話し始める前に“構想”を練ることです。何をどう説明するか、試験官の質問を聞きながら回答の流れを組み立て、整理してから話し出します。
なお、質問の趣旨がよく分からない場合は、「今の質問は〇〇についてということでよろしいでしょうか?」と確認をして、その間に回答を組み立てても構いません。自らの思い込みで回答すると、墓穴を掘る可能性があるので注意が必要です。

試験官はココを見る!
□質問の意図を正しく理解しているか
□質問に対して適切に応答しているか
□判断は的確であるか
□感情におぼれず,冷静に判断を下せるか
□簡潔に要領よく話せているか
□論旨が首尾一貫しているか
□話の筋道が通り,理路整然としているか
□用語が適切で,語彙が豊富であるか

 

採点ポイント3以降については、

本誌『教員養成セミナー2017年8月号』をご覧ください!

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