その他

教職大学院誌上オープンキャンパス 修了者に聞く! この上なく密度の濃い1年間 “常識”を覆される毎日でした

現職教員の院生として1年間在籍した木村先生。多様な院生としての交流、日々の授業や実習などを通じて多くのことを学び、「この上なく密度の濃い1年間だった」と当時を振り返ります。

木村 政子先生 お茶の水女子大学附属高等学校主幹教諭(2009年度修了者・英語科)

 

──木村先生が、教職大学院に行かれた経緯を教えてください。
大学を卒業後8年間、都立高校に英語科教諭として勤務した後、縁あって本校へ赴任しました。都立高校にいた当時から、いずれは長期研修制度を利用して大学院に行きたいと思っていましたが、なかなかタイミングが合わずにいました。そんな中、2008年度が始まって間もない頃に、チャンスが訪れたのです。当時、たくさんの仕事を抱えていたので悩みましたが、「今しかない」と思い、受験することを決意しました。

 

――なぜ、教職大学院で学んでみたいと思ったのでしょうか?
教員として長く経験を重ねる中で、ある頃から「残りのキャリアをどう過ごすか」を考えるようになっていました。そんな折、スクールリーダーの養成等を目的とした教職大学院が制度化され、行ってみたいと思ったのです。

 

――早稲田大学の教職大学院を選んだのはなぜでしょうか?
国立校の教員の場合、国立大学を選ぶ人が多いですが、早稲田大学の「在野精神」に基づく自由闊達な雰囲気に魅力を感じたのです。また、小学校だけでなく、中学・高校の教員養成に定評が高かった点も大きかったですね。教職大学院の中でも規模が大きく、多様な人々が集まって来るのも魅力的でした。

 

――実際に入学してみた印象はいかがでしたか?
校種・教科はもちろん、出身地、年齢、キャリアなどを見ても、実にさまざまな人たちが在籍していて驚きました。私立学校に在籍する人、社会人経験が長い人、海外の日本人学校に勤めていた人、教育委員会の指導主事、副校長などもいました。そうした多様なバックボーンを持つ人たち同士で模擬授業を見せ合ったり、情報交換をしたりする中で、日々新しい発見の連続でした。「授業技術の理論と実践」の授業は、教科の違う院生同士でグループ分けされていましたが、異なる視点から斬新な気付きを与えられ、常識と思っていたことが覆される毎日でした。

 

――印象に残っている授業はありますか?
ICT機器の活用やカウンセリングの手法、特別支援教育など、教職大学院の授業で学んだことは、現任校での仕事にも生きています。教職大学院の良い所は、教科指導以外の領域で専門性を高められる点です。教科指導ならば、研究会等でも学べますが、マネジメントや生徒指導についてこれだけ専門的に学べる場は、教職大学院をおいて他にないと思います。

 

――実習はいかがでしたでしょうか?
神奈川の県立高校に半年間ほど通いましたが、主に進路指導関係行事の企画・運営、進路指導室の環境整備などに携わりました。ここでも、現任校や都立高校との違いに驚かされる毎日でした。

 

――教職大学院に通って良かったと思うことは何でしょうか。
日々の授業で学んだことはもちろん、人脈が広がったことも大きいですね。当時の院生仲間とは今もSNS等で連絡を取り合い、年に3〜4回は交流会も行っています。院生仲間を介して、若い先生の相談に乗ることもあったりして、今も交流の輪は広がり続けています。

 

――最後に、教職大学院への進学を考えている人にメッセージをお願いします。
教員は、児童生徒はもちろん、他の教職員や保護者等ともコミュニケーションを取り、連携しながら職務に当たる仕事です。時に、生徒指導等において難しい状況に直面することもあります。その意味で、人間的な幅をできるだけ広げておくことが大切です。教職大学院は、そうした人間的成長を存分に促せる場。私自身も、入学して「正解」だったと思っています。この上なく密度の濃い1年間、その後の10年間を決定づける1年間でした。現在は、主幹教諭・教務主任として、現場のまとめ役の立場にありますが、その点でも教職大学院で学んだことが生きています。

教育データ対策 これ一冊でいっき解決! 3ステップ過去問分析の進め方 教員養成セミナーのご紹介 教セミLine@ 教員採用試験対策サイトへ

最新号のご案内