教師の本棚

『アニー』

リアノー・フライシャー=著 山本 やよい=訳
1982年/早川書房
¥704+税

明日はきっと…

柳 志穂(東京都小平市立小平第五小学校主任教諭)

「Tomorrow」という歌を耳にしたことはありませんか? 私の大好きなミュージカル「Annie」の中で歌われている曲です。私の元気の源でもあります。

最近、新聞で赤ちゃんポスト10年という記事を読みました。親が育てられない子供を匿名で預かるために設けられた「こうのとりのゆりかご」。熊本県にある病院の取り組みです。記事では、10年が経った今、子供たちの命も心も救いたいという思いが伝えられていました。人の人生はさまざまで、何が幸せなのかは一概には言えませんが、常に前向きでありたいというのが私の考え方です。物事のとらえ方一つで、今日という日を明日という日を変えることができると教えてくれる、『アニー』のお話を紹介します。

アニーは小さな頃、ハドソン通りの女子孤児院に預けられます。両親からの手紙と、鎖のついたロケットのかたわれと一緒に預けられた彼女は、孤児院にいる他の子供たちとは違っていました。アニーには、いつか迎えに来てくれるはずの両親がいるのです。そのことを心の支えとして、両親が迎えに来てくれる夢を見ながら毎日を過ごします。意地悪な院長ハニガン先生にも負けず、孤児院では一番元気が良く、仲間たちの人気者でした。

ある日、アメリカ一の大富豪ウォーバックス氏の屋敷に招かれることになったことから、アニーの人生は変わっていきます。彼女の明日を信じて前向きに生きていく強さ、そして優しさに心を打たれます。アニーの相棒でもある犬のサンディの存在も忘れられません。ウォーバックスやその秘書であるグレースとの心の距離が、日々縮まっていく場面も印象的です。果たして、アニーの両親が迎えに来てくれる日は訪れるのでしょうか…。

クリスマスの時期が来て、街中が華やかになると、私はアニーの物語を思い出し、心が温かくなります。そして、本書は私にとって、「明日はもっといいことがある」と前向きな気持ちを持つための愛読書となっています。

 

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