最新号特集ダイジェスト | 個人・集団面接

ロールプレイ型場面指導 高評価を得る7つの心得

多くの自治体で行われるようになったロールプレイ型の「場面指導」。面接官はどんなところを見て評価しているのでしょうか。面接官に高評価をもらうための7つの心得について,解説していきます。

解説 中根 政美(共栄大学客員教授)

心得1 出題の“意図”をしっかりと読み解く

一般的に、ロールプレイ型の場面指導では、問題を出されてから2〜3分程度、構想の時間が与えられます。その際、出題者が何を求めているのか、出題の意図をよく考えることが大切です。
具体例を挙げながら見ていきましょう。以下は、過去に出題された場面指導の問題例です。

あなたは小学校3年生の担任です。清掃の時間に友達とふざけていて、まったく掃除をしていない男子児童がいます。あなたは担任として、この児童にどのような指導をしますか。

あなたは小学校3年生の担任です。清掃の時間に友達とふざけていて、まったく掃除をしていない男子児童がいます。あなたは担任として、この児童にどのような指導をしますか。

この場面指導のゴール地点は、どこにあるのでしょうか。単に「掃除をさせること」にあるのかと言えば、そうではありません。子供の成長・発達という観点から見れば、「主体的に掃除に取り組もうとする態度を育むこと」や「掃除の大切さを分からせること」こそが、指導の終着点となります。出題者は、受験生がその点を理解しているかどうかを見たいと考えているのです。

もう一つ、具体例を挙げて見てみましょう。

あなたは中学校2年生の担任です。ネット上に友達のことを中傷する書き込みをしている女子生徒がいることがわかりました。あなたは担任として、この生徒にどのような指導をしますか。

いわゆる「ネットいじめ」の事例です。指導対象が中学生なので、その点も意識する必要があります。この場面指導のゴール地点の一つは、女子生徒の中傷行為をやめさせることにあります。とはいえ、毅然とした態度で「いじめはよくない」と言い聞かすだけでは不十分です。大切なのは、その女子生徒がなぜ中傷行為をするのか、背景の理解に努めながら、友達との関係性を改善していくことです。出題者は、受験生がその点を理解できているかどうかを見たいわけです。

こうして出題の意図が見えてくれば、どのような指導を行い、どのような言葉を掛けるべきなのか、大まかな方向性が見えてくるでしょう。

 

心得2 子供に寄り添う姿勢を示す

実演に際して、最も意識してほしいことの一つが、子供に寄り添う姿勢を示すことです。子供たちの言動には、一つ一つ理由があります。掃除をさぼるのも、友達を傷つけてしまうのも、授業中に飛び出していくのも、子供には子供なりの言い分があります。場面指導では、その部分を理解しようとする言葉掛けがほしいところです。

例えば、「掃除をしない子供への指導」という出題に対しては、なぜ掃除をしないのか、その理由を聞きます。子供役の試験官は「楽しくない」「面白くない」などと言ってくるでしょう。ここですぐに「楽しくないのは誰だって同じ!」「甘えていたらダメ!」などと突き放すのではなく、まずは「そうか、掃除、楽しくはないよね…」などと、共感の姿勢を示します。指導の前にその一言があるかないかで、試験官の印象は大きく変わってくるでしょう。

試験の状況にもよりますが、寄り添う姿勢は身体でも示したいところです。少し前かがみになるなどして、視線を子供に合わせるようにしましょう。

もちろん、言葉づかいにも注意が必要です。児童生徒を呼び捨てにするのは基本的にNG。性別に関係なく「さん」付けで呼ぶことをお勧めします。「おい」「お前」などの呼び方はもってのほか。「こんなことも分からないのか」「前にも言っただろ」など、感情が表に出た言葉も控えた方がよいでしょう。もとより、子供に寄り添い、共感しようとする姿勢があれば、そうした乱暴な言葉は出てこないはずです。

 

心得3 リアルに子供を思い浮かべる

ロールプレイ型の場面指導は、あたかも本当の子供が目の前にいるかのように、リアルに演じることが肝要です。「恥ずかしい」だなんて、言っていられません。

臨時的任用教員の人ならば、自分が日頃受け持つ児童生徒の顔をイメージしながら演じてもよいでしょう。ただし、その場合は日頃よりも少しだけ、言葉を柔らかくするよう意識した方がよいと思います。

状況に応じて、表情や声のトーンを変えることも大切です。子供の話を聴く時には柔らかい表情で、大切なことを伝える時は真剣な表情で、子供が理解してくれた時は嬉しそうな表情で、演じるように心掛けてください。

場面指導の腕を磨く上で、仲間同士で練習を重ねることをお勧めします。特に大学生は、どこかで照れが出てしまいがちなので、友達の前で堂々と演じ合うことで、羞恥心を消していくことが大切です。互いに改善点などを指摘し合えば、着実に力は高まります。

このつづきは、

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