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教職大学院 誌上オープンキャンパス 立命館大学大学院教職研究科

注目の教職大学院,いよいよ始動
総合大学の強みを生かし、院生の多様なニーズに対応

2017 年4月、西日本の私学単独では初となる教職大学院・立命館大学大学院教職研究科が開設しました。毎年多くの現職教員を輩出するなど、教員養成に実績と定評のある人気大学の教職大学院とあって、注目が集まっています。

立命館大学大学院教職研究科 http://www.ritsumei.ac.jp/gspte/

特色

私立大学の中でも指折りの人気を誇り、全国から学生が集まってくる立命館大学。大学として教員養成に力を注いでおり、正規の教員として採用される現役生・卒業生の数は、毎年約300人にも上ります。そんな同学が総合大学の強みを結集して設置したのが、大学院教職研究科(教職大学院)です。2017年4月、1期生となる32名の院生と共にスタートを切りました。

4月12日には院生が一堂に会しての講義が行われましたが、ユーモアを交えた教授陣の話しぶりに、教室からは幾度となく笑い声が上がりました。参加した院生からは「アットホームな雰囲気で、キャンパスも綺麗。これから楽しみです」との声も聞かれ、順調なスタートを切った様子が伺えました。

4月12日に行われた講義の様子

同大学院の最大の特色は、院生の多様なニーズに対応できる、独自の履修システムを整えている点です。例えば、時間割編成を見ると、主要科目の多くが4〜6時間目に組まれています。そのため、院生は午前中に実習やフィールドワーク、学校ボランティア等に参加した後、午後から大学院で学ぶことができます。JR二条駅から徒歩2分の所にある近代的な朱雀キャンパスがアクセスしやすい立地にあることも、こうしたスケジュールを組みやすくしています(図1参照)。

同大学院が附属校と連携して創設した「教職大学院生講師制度」も、他の教職大学院にはない試みです。前述した時間割の特性を生かし、午前中は附属校で講師として勤務し、午後から大学院へ来て授業を受けられる制度です。講師として見込める年収は年間の学費を十分に賄える計算で、1期生も6名がこの制度を活用しながら学んでいます。

同大学院が持つ強力なネットワークも、魅力の一つです。連携する教育委員会は京都府・京都市・滋賀県・大阪府の4自治体にわたり、連携協力校は公立だけで19校、附属校7校を含めると26校にも上ります。院生にとっては実習やボランティアを通じて、日常的に実践的指導力を磨ける場が用意されています。

キャンパスには、リサーチライブラリーや院生自習室、教職研究科専用の共同研究室があり、最新のICT設備なども備えられています。院生にとってはハード・ソフトの両面から申し分のない環境が整えられていると言えるでしょう。

 

年間の履修内容

院生同士の“学び合い”を重視

多くの教職大学院では、院生が入学時からコースに分かれて学びますが、同大学院のカリキュラムはすべての院生が“共に学ぶ”ことを重視して組まれています。その狙いは、院生同士の“学び合い”を促し、学習集団の質を高めることにあります。学部新卒院生にとっては、現職教員院生との対話・交流を通じて、学べる機会が数多く設けられています。

その上で、1年次の後期(2セメスター)以降は、「臨床教育」「教育方法・学習科学」「国際教育」の3コースに緩やかに分かれていきます。いずれのコースも、学校教育が直面する重要な課題を見据え、その実践的対応力を高めることを目的として、カリキュラムが組まれています(表1参照)。この中で、全国的にも珍しいのは「国際教育」コースで、小学校での英語教育、外国人児童生徒への支援、国際バカロレア(IB)教育の推進などを、学校の中心となって担っていける教員の育成を目指します。

共通基本科目は協働的な学びを重視

2年間の履修プログラムは次ページ図2の通りです。実習期間は、1年次の9月に約15日間(105時間・3単位)と、2年次の4〜6月に約35日間(245時間・7単位)。大学院の講義での学びと、実習及びその振り返りを繰り返しながら、自らの実践や研究を深めます。まさに「理論と実践の往還」を通じて、実践的指導力を高めていけるよう、体系的なカリキュラムが組まれています。実習期間中は、13人の研究科教員全員が学校訪問やゼミなどを通して手厚くサポートしてくれる点も、院生にとっては心強いところです。

院生同士の“学び合い”を重視していることから、共通基本科目の授業には協働的な学びが随所に盛り込まれています。授業は研究者教員と実務家教員がペアになり、ディスカッションやグループ活動、フィールドワークなどを重視する形で進められます。こうして院生が個人として、集団として学びを深める経験ができることは、教員として現場に出た後にも大いに生きるはずです。

院生同士でのグループワークの様子

 

中高教員の多様なニーズにも対応

小学校教員の養成に重点を置く教職大学院も多い中、同大学院は中高教員の多様なニーズにも応える学修環境を整えています。取得できる専修免許状は、小学校の他、中学校11教科、高校16教科(入学資格は1種免許状を取得していること)の計28種類にも上ります。教科専門性を高めたい人は、他研究科の授業を受講することも可能です。

取得可能な教育職員免許状
●小学校教諭専修免許状
● 中学校教諭専修免許状(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語、宗教)
● 高等学校教諭専修免許状(国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、書道、保健体育、家庭、情報、工業、商業、福祉、英語、宗教)

 

 

院生と教員、院生同士の交流の場「共同研究室
キャンパス内には、院生用の自習室の他に、共有スペースとして「共同研究室」が設置されています。ここには、専門書や小中高校の教科書、自由に使えるパソコンや電子黒板などがあり、院生同士が情報交換をしたり、模擬授業を見せ合ったりする場として活用されています。

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