論作文(論文)

論作文 今夏出る15テーマの模範答案例を公開!

良い論作文を書けるようになるには、“手本”に倣うことも大切です。ここでは、定番テーマから最新の時事テーマまで、今夏出題されそうな15テーマについて、模範答案例を掲載していきます。これを参考にしながら、論作文の力を高めてください。

テーマ1 教員の資質能力の向上

問:教員の資質能力向上が求められている中、あなた自身がこれにどう取り組んでいくかを述べなさい。

監修・解説:蛭田 明(東京都教職員研修センター研修研究支援専門員)

 

本テーマの採点ポイント

□恩師などの思い出話に終始せず、現代の学校教育をしっかりと見据えて書いているか。
□「高い専門性」と「豊かな人間性」の2つの視点を外さずに書いているか。
□教師としての責任感や使命感が感じられるか。

論作文の解説

これからの学校教育においては、絶えざる教師の資質能力の向上と自主的に学び続ける力の育成が求められています。その点を踏まえ、序論では「教師の学び続ける力」や「責任感」「使命感」等を取り上げ、論を展開しています(下線②)。また、習得・活用・探究というプロセスを通じて粘り強く課題解決に取り組む姿勢が求められる中で、「主体的・対話的な深い学び」という課題を押さえている(下線①)点も高く評価できます。
本論1つ目の柱に据えた「誰もが理解できる授業づくり」は、専門職である教師の大切な力量の一つです。これからの変化の激しい時代にあっては、習得した知識・技能を、さまざまな場面で活用していく力の育成が求められており、そのためには、子どもの主体性を育成することが重要です。教育ボランティアという具体的な活動を通してそのことを学んだという記述(下線③)からは、「教師になりたい」という意欲・姿勢が感じられます。また、教材研究や板書の工夫、先輩教師の授業見学や自ら進んで取り組む研究授業等の記述(下線④)は、授業改善に向けた積極性が感じられます。
本論2つ目の柱の「深い児童生徒理解に基づく豊かな人間性の醸成」(下線⑤)は、いじめ問題の解決という点においても大切な視点です。いじめ問題の解決には、教師が子どもとコミュニケーションを深め、子ども同士の関わりの中から教師自らがいじめを適切に発見する目を持ち、管理職への報告や同僚教師との情報交換・共有などが必要不可欠で、その要点が的確に押さえられています(下線⑥)。また、保護者との連携という視点が盛り込まれている点も評価できます。
結論の「子どもにとって、教師は『生きた手本』」という記述(下線⑦)からは、子どもに範となる背中を見せようという姿勢が感じられます。全体として、現在の教育の潮流を踏まえつつ、学習指導と児童生徒理解という2つの柱を軸に、一貫した論旨で展開した論作文だと評価できます。

 

押さえておきたい法令・資料・統計データ

○中央教育審議会「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について〜学び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて〜(答申)」(2015年12月)
○教育基本法第9条第1項→「研究と修養」の文言をチェック
○各自治体が公表している「求める教師像」

 

テーマ2以降は、

本誌『教員養成セミナー2017年5月号』をご覧ください!

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