躍動する若手教師

File17 松本麻花(まつもとあさか)先生 堺市立東深井小学校

   松本先生の問い掛けに、次々と手が挙がります。
指先までピンッと真っ直ぐに伸びた手は、
“当てて、当てて”と叫んでいるようです。
教室内は静かな活気に溢れています。

 

 

Q1  今年度の学級開きで子供たちに伝えたことは?

教職3年目になる今年度は、5年生を担任しています。学級開きでは、授業中の約束事などはもちろんですが、間違えることは悪いことではないということも伝えました。成功をゴールとしたとき、スタート地点は失敗ではなく、何もしないこと。「失敗することで、成功に近づくんだよ」と説明しました。その上で、先輩の先生が行っていた“発表王”という取り組みを私のクラスでも開始。1カ月間の発表回数をカウントし、ベスト3を“発表王”として発表するものなのですが、子供たちは“発表王”になりたくて、なりたくて。当初はまったく手を挙げなかった子も、今では積極的に挙げるようになりました。

 

Q2 どんな時にやりがいを感じますか?

やはり、子供の成長を見られた時です。授業で発表ができなかった子が「先生が失敗は悪いことじゃないって言ったから」と、真っ赤になりながらも頑張って発表できた時。勉強が苦手で「何してもあかん」と言っていた子が、得意教科である図工の切って貼るといった作業を算数の図形の授業に取り入れたところ、嬉しそうに授業に向き合い、自分に自信が持てるようになった時。私の関わり方や工夫によって、こんなにも子供が変わっていくなら、もっともっと頑張ろうと思えます。

 

 

Q3 今、力を入れている取り組みは?

“成長ノート”です。その日に頑張ることなど、私が決めたテーマについて、子供たちに書いてもらうノートです。基本的には、言葉を交わしてコミュニケーションを取る方が好きなのですが、5年生は高学年になるので、文字で交流するのもいいかなと思って始めました。始めてみると、書き方や文字量から良くも悪くも子供の変化を感じ取れることに気付きました。全く気付いていなかった子供の気持ちを知らされて、反省することもありますが、子供たちと“つながる”ための良い取り組みになっていると思います。

 

Q4 10 年後、どんな教師になっていたいですか?

一人一人の子供に目を向けられる教師が、学生時代から変わらない私の理想の教師像です。今はまだ、「ちゃんと子供が見えているか」「“クラス単位”でしか子供を見ていないのではないか」と不安に思うことばかりですが、10 年後には、一人一人の子供の良い面を見つけ、自信を持たせてあげられるような教師になっていたいと思います。

 

 

 

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