お知らせ

学習指導要領改訂案が公表! 押さえておきたい教採対策の“ツボ”

2017年2月14日、文部科学省が学習指導要領の改訂案を示しました。新聞やテレビ等で見たという人も多いと思いますが、「教員採用試験対策」という点では、何をどうすればよいのでしょうか。対策のポイントを教セミ編集部が解説します。

 

その1 今回の改訂案の基本情報を押さえる

まずは、今回の改訂案が何を意味するのか、まずは基本情報を押さえましょう。

【基本情報】

○2016年12月に中央教育審議会から答申が示されたが、今回の改訂案はこの答申を受けて作成されたもの。

○今回示されたのは「小学校」と「中学校」の改訂案。「高校」の改訂案はもう少し先(おそらく2018年2月頃)の予定。

○現状はまだ「改訂案」なので、変更の可能性あり。パブリックコメント(意見募集)を経て、3月に正式な「告示」として学習指導要領が公示される予定。

○3月に告示された学習指導要領を基に、今後教科書の編集・検定・採択などが行われ、小学校では2020年4月から、中学校では2021年4月から、全面実施される。

○教科書がない段階でも、2017年4月から、学校独自の判断で新学習指導要領に基づく指導の「先行実施」が可能。

 

 

その2 改訂案のポイントを押さえる

今回の学習指導要領改訂により、小・中学校は何が変わるのでしょうか。この点は、筆記試験ではもちろん、論作文試験や面接試験でも問われる可能性があります。以下のポイントをしっかりと頭に叩き込んでおいてください。

【改訂のポイント】

○平成10・11年版学習指導要領で示され、現行の平成20・21年版学習指導要領に引き継がれた「生きる力」を育むという狙いは、今回の改訂案でも変わっていない。

「社会に開かれた教育課程」という考え方が示され、社会とのつながりを意識した教育課程の編成等が求められている。

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を通して、創意工夫を生かした特色ある教育活動が求められている。

○各学校の特色を生かした「カリキュラム・マネジメント」の考え方に立ち、教育課程に基づいて組織的・計画的に教育活動の質の向上を図ることが求められている。

○情報活用能力の育成という視点から、各学校・各学年で「プログラミング教育」が導入された。

○小学校では,これまで高学年で行われていた「外国語活動」が3・4年に前倒しされ,5・6年では教科としての「外国語」が新設された。

○小学校では、3~6年生で年間授業時数が35時間(週1コマ換算)増える。

○「何ができるようになるか」を明確にするため、各教科の目標・内容を①知識及び技能、②思考力、判断力、表現力等、③学びに向かう力、人間性の3観点から再整理された

 

その3 改訂案の「総則」を読み込む

筆記試験の教職教養分野について言えば,学習指導要領関連の出題の大半は「総則」からのものです。そして、その大半は空欄に適切な用語を入れる「空欄補充問題」です。そのためにも、「総則」をしっかりと読み込み、重要だと思われる用語にマーカーを引くなどしていきましょう。「総則」だけならば、A4サイズで約10ページ強にすぎませんから、30分もあれば読み終えることができます。

なお、今回改訂案の「総則」の前には、約1ページ半ほどの「前文」が入っています。これは、これまでの学習指導要領にはなかったもので、学習指導要領策定の基本方針や位置付けなどが述べられています。こちらも目を通しておきましょう。

◯小・中学校学習指導要領改訂案

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0

また、以下に、どこよりも早い「予想問題」を収録しました。あわせて総則の新旧対照表も掲載しております。登録制になっていますが、「総則」を読み終えた人は、ぜひご覧になってみてください。

◯時事通信出版局教採対策サイト 新学習指導要領はこう出題される!

【予想問題・新旧対照表】
http://book.jiji.com/kyouin/sokuho

【登録フォーム(パスワードを取得)】
https://book.jiji.com/kyouin/sokuho/form/

 

なお、筆記試験の問題作成は、多くの自治体が2~3月頃までに終了しています。新学習指導要領が「告示」として正式に示されるのは、3月下旬予定。そう考えると、今夏の筆記試験に出るかどうかは微妙・・・という見方もできます。

とはいえ、自治体によっては、試験本番直前期の3~4月頃に出た法令・資料などから出題してくる所もあります。また、今回は10年に1回の大改訂ですから、すでに問題作成が完了した自治体の中にも、1~2問の作り直しと差し替えをしてくる所があるかもしれません。ですから、せめて「総則」くらいは、しっかりと対策しておくことをお勧めします。

 

その4 論作文・面接対策に向けて、自身の取り組みを考えておく

論作文・面接試験では、次のようなことが問われる可能性があります。

 

◯新しい学習指導要領を踏まえて、どのような指導を行うか。

◯「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の実施に向けて、どのように取り組んでいくか。

◯「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて、どのように取り組んでいくか

◯プログラミング教育をどのように実施していくか。

◯小学校で新たに導入される「教科・英語」にどのように取り組んでいくか

 

上記の問いに対してどう回答するか、自身が受験する校種・教科に即して考えておきましょう。

教育データ対策 これ一冊でいっき解決! 3ステップ過去問分析の進め方 教員養成セミナーのご紹介 教セミLine@ 教員採用試験対策サイトへ

最新号のご案内