教員採用試験の基礎知識

絶対に得する “複数免許” 取得のメリット&その道のりを徹底解説!

現職教員や教員志望者の中で、複数の教員免許取得を目指す人が密かに増えています。背景には何があるのでしょうか。創価大学通信教育部の協力を得て、教員免許取得をめぐる最新事情をレポートします。

取材協力=創価大学通信教育部

“複数免許”を目指す人が増えている理由とは

 

1 義務教育学校制度がスタート
免許の“併有”が有利に

「中1ギャップ」が学校教育上の課題となる中、2016年4月に義務教育学校制度がスタートしました。義務教育学校に勤務する教員は、小中学校の免許の“併有”が原則となります。しかし、現状では免許を併有する教員の数が多くないため、当面の間は小学校免許で前期課程を、中学校免許で後期課程を指導可能となっています。
ただ、これは時限的な措置にすぎません。今後、この措置が外されるようならば、各教育委員会は小中学校の両免許を所持する教員を積極的に求めるようになることでしょう。その意味でも、小中学校の免許を併有していることが、採用試験対策において有利に働く可能性は十分にあります。

 

2 依然として高い中高の採用倍率
小学校に切り替える人も

平成27年度試験の採用倍率は、小学校が全国平均で3.9倍なのに対し、中学校と高校では7.2倍と、やや開きがあります。中高教員への道は依然として厳しく、高い資質能力を備えているのに合格できない人も少なくありません。そのため、受験生の中には、志望先を小学校に切り替えるために、小学校の免許状を取得しようとする人もいます。「校種にはこだわらないので、1年でも早く正教員になりたい」という人にとっては、複数免許の取得がその解決方策となり得るのです。

 

3 校種を越えた転任も可
将来の選択肢が広がる

教員としてキャリアを重ねる中で、別の校種で教鞭を取ることに興味を持つ人は少なくありません。特に、中高の教員の中には、日々の指導を通じて初等教育の重要性を認識し、「小学校で教えてみたい」と考える人が少なからずいます。
校種をまたいでの転任は、自治体や採用区分によっては難しい場合もありますが、教員免許を併有していれば、その可能性は高まります。また、今後先述した義務教育学校の数が増えていけば、校種間をまたいでの転任とは別の形で思いをかなえられる可能性も広がります。

 

4 校種を越えた転任も可
教師としての指導力が高まる

現在、学校教育においては指導の「系統性」が重視されています。学習指導においても、生徒指導においても、幼・小・中・高と連なる一連のプロセスの中で、“つながり”を意識した指導が求められているのです。
そうした状況の中、個々の教員には自身が勤務する校種だけではなく、接続する校種においてどのような指導をしているかについても、関心を持つことが求められています。児童生徒の学習上のつまずきや問題行動に対応する上でも、系統的な理解は不可欠なのです。
実際、複数免許を取得した人の多くが、「指導力が高まった」「教師としての視野が広がった」と話します。高い専門性を身に付け、教師としての“高み”を目指す上でも、複数免許を取得することの意義は大きいでしょう。

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創価大学通信教育部
〒192-8577
東京都八王子市丹木町 1-236
TEL:042-691-3451
以下のURLから入学願書を取り寄せることができます。
http://www.umcnavi.jp/soka/tk/index.asp?ID=21601
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