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教職大学院誌上オープンキャンパス 早稲田大学大学院教職研究科 修了者に聞く! 宮里翼先生

教職大学院を修了後、東京都荒川区の中学校で社会科教員として活躍する宮里先生。現在は、大学や大学院時代に培ったことを生かしつつ、生徒一人一人と向き合うことを大切にしながら教育活動に励んでいます。

p067宮里 翼さん 東京都荒川区立諏訪台中学校教諭(2013年度修了者・社会科)

 

──宮里先生が、教職大学院へ進学した経緯を教えてください。

私は大学在学中、民間の夜間学校でボランティア活動をし、さまざまな課題を抱えた子供たちと関わっていました。そうした経験を重ねる中で、自分が教師となった際、この子たちとどう関わっていくべきなのかと自問自答し、もっといろんな角度から考えてみたいと思ったんです。早稲田大学の教職大学院を選んだのは、私にはない、理論的な研究の視点を学べそうなこと、都心にあって研究会等に足を運びやすいことなどが主な理由です。

 

──実際に入学してみた印象はいかがでしたか?

大学時代より、教員との距離感の近さを感じました。理論・実践のそれぞれに長けた先生方がいて、どの先生とも気軽に話をさせていただき、見識を深めることができました。また、早稲田大学の教職大学院は、さまざまな大学・学部から院生が集まってきています。自分とは異なる視点のストレートマスターや経験豊富な現職の先生もいて、とても刺激になりました。

 

──院生の自主的な活動も非常に活発だと聞きました。

そうですね。私自身も仲間と共に専門書を精読し、報告し合ったり、事例をもとに協議し合ったりと、自主的な勉強を開いていました。また、個人としても「大隈記念奨学金」と日本学生支援機構の奨学金を受けられたことから、全国各地の公開研究会に足を運び、優れた授業実践を見る機会を自主的に作っていました。

 

──実習については、大学時代とどのような違いがありましたか?

大きな違いの一つは、教員免許状取得者として参加するという点です。その分、大学時代より高いレベルが求められていたと思います。授業は、自らが立てた計画に基づいて進めていきましたが、時に生徒たちから予想外の反応が返ってくることもありました。しかし、院生という立場で大学に戻り考える時間もあるからこそ、また、時間をかけて計画を練り直し、挑戦することができました。

 

──当時を振り返って、印象に残っている授業や活動はありますか?

1年次の終わりにロンドン大学の短期留学プログラムに参加した経験は、大きかったですね。それ以前の自分は、目の前で起きていることを何でも理論に当てはめようとする傾向がありました。でも、ロンドンで日本と全く異なる学校教育の姿を見て、無理をして理論に当てはめることの危うさを感じたんです。「分からない」ことがあるのは当然だし、だからこそ学ぶ必要があるのだと考えるようになりました。

 

──早稲田大学の教職大学院とは、現在でもつながりがあるとお聞きしました。

そうですね。先日も、院生とのコラボレーションで、ちょっとユニークな授業をしました。その地域の文化・産業などと結び付きの強いゆるキャラを調べ、地理で学習した知識を土台に考察し、発表し合うという実践です。院生にとっては実習外の活動でしたが、冬休みの期間を使って、熱心に準備を進めてくれました。

 

──教職大学院に進学して、ご自身で何か変わったことはありますか?

目標とする到達点が、変わったように思います。大学時代は「教師になること」が目標点にありましたが、教職大学院に進学後は、教師になった後に何をしたいか」を考えるようになりました。また、教育実践の中で疑問に直面したら理論に立ち返って調べ、得た知見を基に再び実践にチャレンジするといった具合に、「実践に取り組む姿勢」が身に付いたように思います。

 

──教職大学院に進んで良かったと思いますか?

そうですね。周囲の支えもあって、採用から3年目を迎えることができています。今思えば教職大学院での多くの経験が大きな原動力となっているように思います。今後も教職大学院で得た知識や実践に取り組む姿勢を忘れずに、一人一人の生徒と向き合っていきたいと考えます。

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